「潜在保育士」という言葉、ニュースで見かけたことがあるかもしれません。保育士の資格を持っているのに、いまは保育の現場ではたらいていない人のことです。

もしあなたが「資格はあるけど、もう何年も現場から離れてる…」という状態なら、それは全然めずらしいことじゃありません。この記事では、潜在保育士がこんなに多い理由と、戻りたくなったときの「ゆるやかな戻り方」をお話しします。

潜在保育士とは?どれくらいいるの?

全国の保育士資格を持つ人は約173万人。でも、実際に保育の現場ではたらいているのは約66万人ほど。つまり、資格を持ちながら現場を離れている「潜在保育士」は100万人規模にのぼるといわれています。

資格を持つ人の半分以上が現場にいない計算です。「わたしだけが逃げた」なんて思う必要は、まったくありません。

現場を離れる理由も、戻れない理由も、自然なこと

離れた理由でよく聞くのは、結婚・出産・引っ越しといったライフイベント、体力や心の疲れ、お給料と責任のバランスへのもやもや。どれも、がんばってきた人ほど抱えやすいものです。

そして戻れない理由は、だいたいこの3つに集約されます。

  • 体力の不安:フルタイムで、あの毎日にまた戻れるかな…
  • 知識の不安:離れている間に、やり方や決まりが変わっているのでは
  • 人間関係の不安:新しい職場に、うまくなじめるだろうか

共通しているのは、「いきなり以前と同じ働き方に戻ろう」とするから不安が大きくなるということ。逆にいえば、段階を小さく刻めば、不安も小さくできます。

「いきなり常勤」じゃなくていい。ゆるやかに戻る順番

1. まずは今の保育業界をのぞいてみる

処遇改善でお給料の水準は以前より上がっていて、時短・週2〜3日・補助専任など、はたらき方の選択肢も増えています。「昔のイメージ」のまま判断しないのが第一歩。

2. 補助のお仕事・単発から、からだを慣らす

ここがいちばんのおすすめポイント。配置基準に入らない保育補助として、1日だけ現場に入ってみる方法があります。子どもたちの空気、1日の流れ、からだの動かし方。1日はたらけば「思ったよりできた」が自信になります。しくみは単発バイトの記事保育補助の記事でくわしく。

3. 「この園、好きかも」と思えたら、常勤の相談へ

実際にはたらいた園にそのまま採用の相談をする順番なら、入ってからの「こんなはずじゃ…」がほぼありません。もちろん、単発のままでもOK。あなたのペースがいちばんです。

使えるサポートも知っておこう

各都道府県の保育士・保育所支援センターでは、ブランクのある方向けの再就職相談や研修が開かれています。自治体によっては、復帰する方向けの就職準備金の貸付(一定期間はたらくと返さなくてよくなるもの)が用意されていることも。条件は地域ごとにちがうので、お住まいの自治体の窓口でたしかめてみてくださいね。

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スキマほいく編集部

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